1月17日午前4時、会場は土砂降りでした。
短くなったロウソクを全て片付け新しいロウソクを立てます。
代表の赤松さんが黙祷までにがんばって全てのロウソクに点灯しましょうと大声で呼びかけました。
「10年間 雨、雪、風、全て体験してます。どんな時もロウソクは点灯しました。だから絶対につきます!」
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会場にいるボランティアスタッフ約40名ほどで点灯を始めました。
しゃがみ込んで自分の前のロウソクに点火します。芯の周りの水がパチパチはじけやがて小さな炎が灯ります。風にあおられながらも次第に大きく、風に耐えられる灯火になっていきます。ホットしたのもつかの間、風であっという間に吹き消されてしまいます。挫折しそうになる気持ちを抑え必死に祈りながら灯し続けます。気がつくと周りには多くの方がしゃがみ込んで点火しています。
「がんばりましょう!雨でも大丈夫です!必ずつきます!」と赤松さんの声が勇気を奮い起こしてくれます。
黙祷5分前。全てのロウソクに点灯しました。
その時土砂降りだった雨が一瞬上がりました。
「黙祷!」福田帝君の声が響きます。
10年目の昆陽池は10年間の全てがありました。寒さ、強風、雨、雪。
参加した多くの方の思いで全ての困難を乗り越え、無事「第10回阪神淡路大震災犠牲者追悼のつどい〜あなたの思いを灯して下さい」を納めることが出来ました。
黙祷の後、雨の中、傘を差しながらロウソクを灯し続ける方の姿がいつまでも会場にありました。 |
高さ12メートルの足場から撮影。昨年から撮影担当になりました。