Pilgrimage to Egypt

Photo by Jin Takuma

Mt.SINAI モーゼが十戒を授かったシナイ山。 神のエネルギーが満ちあふれています。 2000年の大聖年を前に、シナイ山は巡礼の人々で 大変な賑わいです。この日も深夜の登山でしたが いろいろな国の方がいらっしゃっていました。 小さな礼拝堂とモスクがある頂上は 人が多すぎてご来光の時は行かれず、 途中の開けた所から拝みました。 標高2.285mで寒いということでしたが、 それほど寒くなく、気持ちよく登れました。 月明かりの中を一歩一歩昇って行くと、 まさに神の懐に包まれていくような気がしました。

シナイ山のホテルに着いたのが夜の10時30分。夕食を済ませ、部屋にチェックイン。
熱いシャワーを浴びて、登山の道具を揃え、ベッドに入ったのが11時30分。モーニングコールが午前0時30分。
1時間の睡眠でいざシナイ山へ。ご来光が5時50分ということで、1時ホテル出発となりました。
15分ほどで登山道入口。月明りがこうこうと輝き、砂利道を一歩一歩踏みしめ、10分ほどでセント・カテリーナ寺院へ。
登山道の両側には駱駝がずらーっと寝そべって休んでいます。緩やかな上りは、次第に急になり、後ろから駱駝に追い立てられます。
登山のペースに慣れるまで暫くつらい時間が過ぎ、ペースがつかめると体が軽くなり、呼吸も楽になります。
シナイ山はなかなか見えてきません。山をいくつか越えると遠くに悠然とした姿が浮かび上がります。
頂上のすぐ下からは急な石段が続き、かなりきついです。 夜が白々明け始めた頃頂上へ。
でも人が多くて頂上には入れず、その手前でご来光を待ちました。
この景色の中で迎えるご来光は何とも言えない感動がありました。

下山途中で振り返ると シナイ山の横に月が出ていました。	今にも動き出しそうな岩山。 すごいパワーを感じます。	セント・カテリーナ寺院が見えてきて、 シナイ山登山もいよいよ最後です。
らくだに乗って登山もできます。 かなり揺れて怖そうでした。	頂上でご来光を拝み、はいポーズ。 何とも言えない満足感でした。	下山は意外と楽でした。 リズムを取ってすいすい下りれます。

シナイ山を下山して休む間もなくバスでアカバへ。 アカバからは紅海をフェリーでヌエバまで、 息をのむほど美しい紅海を5時間の船旅。 左にヨルダン、右にエジプトの砂漠が見えて、 感動的な船旅でした。アカバでエジプトに入国。 砂漠を一路カイロまで、500kmのバスの旅です。 エジプト人の運転手さんは飛ばし屋です。 抜きつ抜かれつ120kmでかっ飛ばします。