たった2日半の滞在でしたがフジテレビの安田さんや撮影クルーの皆様、日本テレビの天羽さんやスタッフの皆様と知り合い、ニュージャージーの野口さん親子、孔伯基画伯との再会、そしてワシントンから駆けつけてくれた中野さんご夫妻、そして国連の三井さんとの夕食。とても充実の時を過ごせました。そんな中で感じた私のニューヨークです。

◇安全になったニューヨーク
 ・落書きをなくそうプロジェクト
〜落書きは心を乱す作用がある。
 4年前から地下鉄の落書きを消す事を始めたそうです。消しては書かれの繰り返しでしたが2年程経つと次第に効果が出始めました。誰も落書きをしなくなったばかりか、駅構内や電車の中が次第に落ち着きを取り戻し、とっても安全な乗り物へとなりました。同様に町中の落書きも消して同じ効果を上げています。
 ・割れた窓を直そうプロジェクト〜ガラスの割れた窓は心を荒廃させる
 ニューヨークは古いビルと最新のビルが同居しています。古いビルはどうしてもメンテナンスが行き届かず、また空き家だったりでどんどん荒廃していきます。「割れた窓ガラスは心を荒廃させる」という事からニューヨーク中の窓ガラスを綺麗にしました。街の景観が美しくなったのはもちろん、住んでいる人々の心も穏やかに、美しくなりました。
  ・悪者一網打尽
以前は街のあちこちに怖そうな人がうろうろしていました。いきなり大声を張り上げる危なそうな人がいたり、紙コップ片手に小銭をねだってくる人がしつこく追いかけてきました。夜の街を歩くのはとても勇気がいりました。滞在中かなり気が張っていて、覚醒状態です。お酒を飲んでも(最近は飲んでないのですが当時はバーボンのロックがお気に入りでした)全く酔わないのです。朝二日酔い状態でかなり酔っていたのを思い知らされる有様でした。今回落書きが無くなりガラスが綺麗になって街を安心して歩けるようになっているのには本当にびっくりしました。ツーリストの方から聞いた話ですが、なんとおとり捜査で目星を付けておいて悪者を一網打尽にしてしまったそうです。そのため街には悪い人や危ない人がいなくなり、すっかり安全な街に変身したそうです。

◇ニューヨーク一口メモ
  ・誰も守らない信号
ニューヨークに初めて来た時に感じたのが街を 歩いている人の歩く速さでした。かなり早足で歩いても追いつかない程。街が危険だったので少しでも早く目的地に着く為だったのでしょうか?今回はみんなさんのんびり歩いていました。
そしてもう一つ驚いたのが信号無視の歩行者。これは相変わらず。車が来てなければ横断歩道は赤信号でも止まりません。警笛を鳴らして突っ込んでくる車の50センチ先をスルリとかわす超絶技巧を何度も目にしました。歩くプロですねぇ!
 ・タクシーのBGM
イエローキャブ(タクシー)は意外と簡単に運転手のライセンスが取れるので移民した英語を話せない人も多いのです。今回タクシーに乗るといきなりラップ系の音楽が耳の後ろで鳴り響きました。なんとタクシー会社のインフォメーションです。そして降りる時にも「ここは一方通行なので運転席側のドアから下りてね〜〜」なんて!!でも肝心の運転手さんは全く口を利かないのでコミュニケーションはありません。ちょっと寂しいなぁ!
 ・レストラン
レストランのウエイトレスやウエイターはチップ制。自分の担当したテーブルのお客さんのチップが収入になります。(基本給もありますが...)そのため少しでもチップをいただけるようにサービス熱心。2回通えばすぐに仲の良い友達になれる、そんな感じでした。ところが今回感じたのは割と事務的な感じの応対でした。必要な事だけしか話しません。そのためこちらもついオーダーする品目だけを伝えるだけとなってしまいました。フジテレビの安田さんやカメラマンの方もニューヨーカーは愛想がないと言ってました。もっとフレンドリーな街のように思っていたのですが.... ちょっぴり寂しかったなぁ!
 ・極寒
岩盤の上にある街、ニューヨーク。周りは川と海。寒風が吹き抜け、心底冷えてきます。ニューヨーカーの必需品は帽子。超寒波から頭(脳)を守るのに必要で、街のスタンドでもいろいろな帽子を売っています。耳と頭を帽子で守らないといけないほど寒いんです!

 ・ニューヨーカーは働き者

私たちのホテルの部屋から目の前の巨大なオフィスビルが見えます。夜も煌々と灯りがついています。帰る日の前の晩荷造りで遅くなり12時頃窓の外を見ると何人もの方がディスプレーに向かって仕事しています。ずいぶん遅くまで!その後気になって覗いてみるといっこうに仕事をやめる気配がありません。掃除の方がクリーナーをかけ出したり、秘書の方が来たり..(しっかり覗いてますね!すみまません)4時頃ふと目が覚めて再度見るとまだ仕事してます。朝6時に起きた時はさすがに帰っていましたが.....いったいどうなっているのでしょう?