海を見ていると、ほんとに気持ちがいい
そして、私達が違うように海も毎日違っている
穏やかな海、ちょっと元気な海、嬉しそうな海、荒れてる海、泣いてる海、男らしい海、
お母さんのような海、黙っている海・・いろいろ
海辺でぼんやりしていると、いろんなお話が海と出来ます。波がいろんなお話をしてくれるから。
そしてよーく考えてみると、私が生まれたずーっとずーっと前の、そして地球が生まれ、
海が出来たときからもうずーっと知っているすごいお方なのです。それなのに、いつもいつも、
優しく私達を見守って下さり、そして一緒に遊んで下さるのです。それでいてちっとも偉そうでない海。
波の言葉をじーっと聞いていると、いろんな事が分かってきて、自分の中からいろんなアイデア
がわき上がってきます。
私の感じたいろんな事、波の言葉にのせていきたいと思います。
レディオ湘南(83.1)「月のしずく」(月 21:00ー22:00)の番組の中で、ラストの5分間「波の言葉」
というコーナーがあります。そこではいろんな素敵な出来事、体験、出会った人、本の中の言葉
そして感じたことをエッセイにして読んでいます。ここでもそれを紹介していきます。
1997 1・20
今日は何と言っても桑田佳祐さんの奥様の原坊のことをお話しします。
17日の朝日新聞の夕刊の原坊のコラム「夕焼けノート」に素敵な言葉で私達を紹介して下さいました。
朝日新聞をとっていらっしゃらない方のために、ちょっと自分で読むのも照れてしまいますが、
読んでみます。
夕焼けノート 原 由子
ホットしたい時、琢磨夫婦の歌
「メリージェーンと琢磨仁(たくまじん)」という曲があります。1995年にリリースされた
シングル「マンピーのG*SPOT」のカップリング曲で、アルバムには収録されていないのですが
私のお気に入りです。
この曲のタイトルにもなり、曲中でも「かわいいシャボン玉野郎」だの「海より自然体の野郎」と歌われてい
る琢磨さんは、桑田佳祐のソロ活動においてのベーシストとしてもおなじみですが、現在は奥様の啓子さん
とハーフムーンというユニットを組み、ホームグラウンドの湘南で音楽活動を続けていらっしゃいます。
なあんてやけに堅苦しい言い方になってしまいましたが、琢磨さんと啓子さんの場合、音楽活動というより、
海に寄り添い戯れるほどに、潮風と波の音に乗せて自然に歌が生まれるといった風情なのです。
よく自然体を演出しているなんて言われてしまう人もいますが、琢磨さんご夫婦はまさに本物の自然体で、
これほどピュアですてきなカップルはいないなと私はひそかにあこがれてたりします。
そのハーフムーンのニューアルバム「月のしずく」が海岸レコードからリリースされるとのこと。
海岸レコードからというのがまた琢磨さんっぽくてニクイです。さっそく聴いてみたところ、やっぱり
琢磨さんと啓子さんだーと思わずニンマリ。啓子さん声は限りなく優しくて耳に心地よいのです。
海から始まり地球、子供、人類全体への愛が歌われているのですが、それがちっともくさくなくて、さりげなく
心に染みます。琢磨さんご夫婦の平和を願う気持ちが無垢(むく)なものであることがおのずと
伝わってくるからでしょうか。
最近の世の中、つらく悲しいニュースが多く、これからの地球はどうなっちゃうんだろうという不安に
心は暗くなりがちです。現状から目をそらしてはいけないけれど、ホットしたい時、希望を持ちたい時、
ハーフムーンはいいなと思いました。コタツに入ってハーフムーンを聴いて湘南の海を思い浮かべていたら、
愛犬が日だまりの中で大きな欠伸(あくび)。うーん、はまってます。(朝日新聞より)
・・・ということで、ほんとうに原坊ありがとう。
原坊とはKUWATA BANDの時、お腹には祐貴君がいて、活動をお休みしていたので、KUWATA BANDの
レコーディングを旦那様達が一生懸命やっている時、ぺちゃくちゃとのんびりスタジオでおしゃべりを
していました。いろんな話をしていると「なに二人で話しているの・・二人とものんびりしているから
会話になるのかなあ・・」なんて嬉しそうに桑田君が話しに加わってみんなでワイワイやってました。
原坊はほんとにいつもニコニコしていて、優しくていつ会っても変わらず、美しいつるつるの肌を
ぴかぴかにさせながら「やあ やあ・・」といって二人で話しはじめます。KUWATA BANDからもうはや10年
くらいたって、もう二人のお母さんなのに、原坊は原坊でほんとにすてきです。私達のことこんなに
すてきに紹介して下さって本当に言葉が詰まってしまうくらい感謝しています。そして、桑田君も原坊も
ほんとにすてきなカップルで、やっぱり同じ海を愛する湘南の仲間はいいなあと思いました。
いつまでもずーと友達でいてね。