琢磨　仁様

私の憧れであり、大好きな琢磨仁さんと啓子さん御夫妻のユニットが 素晴らしいアルバムを作ってくれました。 とりわけ、琢磨さんとは11年前に知り合い、以来私のソロ活動における レコーディングやライブ等でいつもお世話になりっぱなしです。 それと、あんなに素敵な奥様がいつも一緒にいて、ほんのちょっぴり "憎いあんちくしょう"　なのであります。 そんな御二人の作品を聴いて私の湘南民族としてのDNAが泣きました。 そして『夜明け前が一番暗い』というやや哲学的な言葉を思い起こしました。 人生という階段は誰もが絶対に登ってゆくために存在するものである─ 外連味（けれんみ）の無い啓子さんの歌声と、" 憎いあんちくしょう"　的 ハイセンスなアレンジの中で何やらこのハーフ・ムーンというユニットは、 私個人にそんな手ごたえのある語り口くちを披露してくれたのです。 御二人の人生がいつしか　"フル・ムーン"　となり、大好きな湘南の海に 大きな月明あかりを落とす日まで、こんな私で良ければ、 永遠のお付き合いをさせて下さい。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　桑田　佳祐