2003年 3月11日

 
瓦礫の中から見つかった鉄骨の十字架。ふと長田のカトリック鷹取教会の焼け残ったキリスト像の事が脳裏に浮かびました。神様はいろいろな形で私たちにメッセージを送っている気がします。
  グラウンド・ゼロで「世界中の子供達」をウクレレで歌いました。見上げるとのしかかかってくる程高かったあのワールドトレードセンターはもうありません。目の前には広大な空間が広がります。空には意外と多くの飛行機が行き来しているのには驚きました。あの映像が目の前に浮かんできます。今回私たちの取材をしてくれたフジテレビの記者、安田美智代さんはたまたま3ブロック程離れたところで別の取材をしていたそうです。この世の終わりのような音で慌てて駆けつけ、最初に日本に中継をしました。ビルが崩壊する時には皆が一斉に走って逃げて出し、まるで映画のようだったと言ってました。
犠牲となった方、遺族の方、友人達、事件を目撃した方。まだまだ心のキズは癒えません。そしてこの悲しみが決して繰り返されないように祈りを込めて歌いました。
一日も早く世界中の子供達が安心して暮らせる平和な日々になりますように!

グラウンド・ゼロでの「世界中の子供達」がフジテレビ・スーパーニュースで3月16日(日)に放送され、
「癒しの歌で反戦活動」という形で紹介していただきました。
「同時多発テロ事件から生まれた大きな怒りのベクトルを武力という手段以外の何かに向けられないものか.....
そんな願いが歌となって今日もグラウンド・ゼロに響いています。」 (スーパーニュースより)


正面のビルの手前にWTCはありました。
中央には工事用の道路とスロープが造られています。
今でも風が吹くと小さな粉塵が舞い上がります。
今回グラウンド・ゼロの取材してくれたフジテレビ・ニューヨークの安田さん。
 
グラウンド・ゼロに向かうと言葉を失います。
ただただ祈るしかありませんでした。
  The Plaza での書芸展開催の王麗華さん、お手伝いで参加された皆さんと平和のお祈りをしました。